もうじき晴れ渡るから 傘を出てはしゃいでる 平気だよって笑ってる 僕のお日様さ 君はいつだって 大切なのは 透明な朝 まっさらな今日 色とりどりの

レモン

天気雨 光る道 無邪気に傘を抜け出て 気にしない微笑んだ 曇り空を吹き払う 僕のお日様は 雨に濡れきらり 不安が弾けて 君をまた輝かせた 透明な風 まっさらな今日 新しい気持ちで君と歩く 見上げた 限りのない空 誰のものでない 僕より先 君が言う 遠回りを…

love song

人生が失う旅なら 君は何を失うのか 本当に苦しい時に 僕までいなくならないように お日様のように 当たり前になってくれる 君がもたらしてくれるものに 形なんてない 喜びも悲しみも全部ふたりのもの

Simple

自転車で風を切って 疲れさえ幸せに変え 気持ちよく挨拶する 喜びは自分でつくる 商店街 人が溢れ 形の違う野菜が並ぶ 出来ることが出来ないこと よく見えるこの頃 何を饒舌に話しても 日々は限られてるのに 小さな権利も譲れない 優しささえルールになる 簡…

空の青さ

口がきけなくなる前に 言うべきことがあった この足が止まる前に 赴くべきところがあった スプーンで運ばれた ひと匙の粥が 溢れてしまわないように 美味しいねと思えるように 空の青の青さは 見えない目でもわかる 風の匂いが変わる 君が窓を開けたから 賞…

もし風になれたら

草むらをかけ 喉をうるおし 空を仰ぐことを亡くした君 その手で子をなでること ありがとう、ごめんねを 口にすらできない君 すべてが叶う今の私は その手足でなにをする もし風になれたら 立ち尽くす木に 旅を伝えて もし大地になれたら どんな季節が巡って…

懸命に丁寧に暮らす 時間を大切にする 質を高める 些細なことまで暮らしを書き出す 無欲 人生の成功とは ひとつは生き抜くこと どんなときも自分を見失わないこと

突然に一人の母の命の火が消えかかる 本当にあったのだ それは燃え続ける灼熱のジャングル 全速力で走り続ける終わらない短距離走 心臓が疲れて止まるほどの苦しみに 耐えるしかないなんて 彼女はこれまでに3回命をかけたことがあった 光の中に3人の子どもの…

船着場で行き交う観光船 目に入るものすべて 指差し声をあげる 我が子を高く抱き上げて 湿った風 瞳はグレー 霞んだ臨海副都心 古くなった未来 ベンチでかじったサンドイッチ おぼつかない足取りで パン屑をついばむ鳥たちを追いかけて

私だけ

日差しに揺れる緑から 空の色までわかる どこにも行けない私に届く風もある どれだけの時を生きても 自由なはずの心をしばるのは いつも私だけ 夜には月のボートが 宵闇に独り彷徨う 天の川に身をゆだね 誰も知らない別れもある どれだけ愛に生きても 手放す…

いつでも子どもたちは陽射しの下を かけ回って今を重ねている 青空を触る木々のダンス お腹の上で僕を見る赤子の瞳 どこかで母を探している 時の川は流れて 同じ場所には戻れない さよならの前では 人は赤子になる 昼に部屋に入った陽射しも 星々の夜には幻…

日差しをふくんで膨らむ雲 忘れていた明日への期待 夏がくる 風を感じるこころ 子どもになって はしゃいでる 無音で揺れる草木の影 カーテンから漏れた光の束 当たり前のように見せている 気づくことのできない幸せ あなたとここにいられる今の 本当の価値に…

もうみんな待ってるよ 早足になる お酒もゴハンも美味しくなるのは ひとりじゃなくみんなとだから

バス待ちの宵風に お腹をすかして 商店街 賑わい 交差する暮らし 見渡せば自分のせまい毎日 誰とも違う今日がある 毎日はめまぐるしく 過ぎて来た時を思えば 日常だった顔たちも思い出 永遠はなく すれ違う出会い そっと差し伸べられた手 忘れられるほど細や…

祈り

雑草ひとつない手入れされた畑 磨かれたシンク 清潔な布巾 きちんと揃って並んだ道具 陽射しの匂いのお布団 抱きしめたときの洗剤の香り 切り揃った爪 ハンドクリーム 丁寧な文字の並んだ便箋 堅く厚い手のぬくもり 朝日より先に目覚めて 白い息を吐く背中 …

朝だ 露草を食む羊たちの背 透かした光 金色の湯気 峰の向こうに朝日の気配 落下しそうな真っさらな空 朝だ 凍った水で顔を洗い 熱いコーヒーを淹れて 土をいじり物を作り 1つでも世界を理解する 祈るように生きていく 繰り返し繰り返す営みを 形ある答えが…

夏の日

深夜 新宿中央公園暗闇を支配する蝉の声 濡れたシャツに涼しい風かすかにタバコの匂いを連れてくる 生きていることを忘れ死んだように費やす僕たちの当たり前の毎日 夏の日の輝きは過ぎ去ったら消える儚い光だった蝉時雨 聞こえてるただ夢中で生きるそれが僕…

くじら

混沌と怒りのごった煮の満員電車 新鮮な空気求め 海面に浮上する クジラの背中 夜明けの沖合で キラリと光る ビル群の影が 切りとられた影絵 喜びが苦悩から出ずるものなら 悲しみこそ幸福の始まり 青空に潜水して 透き通ってく心で 何もかも 脱ぎすてるから…

季節

迷子の風が踊り場で 木の葉と戯れる コーヒーをカイロ代わりに 愛しい人を待つ一刻 朝冷えの透明な空と金色 街路樹 ハロウィンからクリスマスへ クッキーをコートに忍ばせて 赤い実ついばむ小鳥 せまる冬に備えて ふるえる寒さの中だから 温かさに気づける …

家路

特急までの少しの時間で君の好きそうなお菓子を探してる 離れてた時間にありがとう 大切なものがよくわかるから 車窓を過ぎる集合住宅の 透明な窓ガラスは同じオレンジ色 帰る人も待つ人も同じ夕焼けの中 誰ともくらべられない 僕だけの毎日を 汗を流し悩み…

美しい夕立

西の空の鮮やかな赤 労うように優しく広がる 缶コーヒーが緊張の糸ほどく 本当に辛いときに 辛いと溢せてよかった 永遠なんてどこにもなく さっきまでの茜空も 夜の青さに飲まれていく いま顔を見られたら嫌かなと 目は合わせないようにして 君が生まれて抱…

朝が来る

東の空が白む頃 町はしっとり動き出す 鳥たちは群れになり 夢中で空を翔けまわる 始発の音がこだまして これから迎える1日に 心も弾んでいる どれだけ小さなことにも 美しさを見つける ここにいていいと 誰もがゆるされているのだから 君はなにかしようと …

Love is ...

Love is doing small things with great love. Little things are indeed little, but to be faithful in little things is a great thing. We cannot do great things. But we can do small things with great love. It is not how much we do, but how muc…

光と影

家族と一緒にいるおれ 仕事中のおれ 全然ちがうと友人が言う 仕事中は 頭から煙を出し 右往左往し 窮屈そうで 怯えきっているんだとか 3年間 そんな中にいる そうなると分かっていて なぜおれはこの世界に 飛び込んだのか 世間を知りたかったから 命のことを…

誰のためか

なぜ誰かの役に立ちたいのだろうか よい人間と思われたい 感謝されたい 嫌われたくない 自分を嫌いになりたくない いい人と自分で自分を思いたい その人の大変さがよくわかる 誰かが助けてくれたときの ありがたさがよくわかる 光と影が入り乱れる ただ困っ…

右手が左手を傷つける

医療現場で 若者ひとりの命を なんとか取り止めるために 毎日 数十人の手が 毎日 数十本の点滴が 絶えず関わっていく 同じとき ミサイルを作るために 毎日 数百人の手が 絶えず関わっていく 戦争によって傷ついた人は どうやって生き延びれるのか 金持ちの国…

Family Song

そっと玄関で靴を脱ぎ 風呂に入り歯を磨き 今夜も寝顔を眺めてる 窓の外が白けるころには 君を残しまた家を出るよ 何のために頑張るのか 難しい問いだけれど 君との時間とぬくもり 愛とはそばにいずとも あり続けると信じて いや祈って 君は知らないだろうけ…

人は永遠ではない 病いは孤独 家族は幻想 人はそれでも生きていく わかってもらえない自分を抱えて 刹那にほころんだ 柔らかな微笑み 失うことと背中合わせで ものごとの価値は高まる 携帯を睨む僕らの 背中で夕陽が燃えている 雲は金色に染まる 愛するとは …

喜び

苦しみってやつが やってくると 逃げられない もうやるしかない 生きるしかない きっと人は その時その時 どんな嵐の中でも 本当は生きたくて もがき苦しむ 大切な人や 大切な物を 失うようなことは この人生ってやつでは 必ず起こる わかっているのに 見て…

価値基準

当たり前に ご飯を食べ眠り 仕事があり お金を使う自由がある 当たり前に くだらないことを言い 愚痴をこぼし ケンカをし 子どもの笑顔を見れる お腹いっぱいでこれ以上 食べれない そのものが充足していると そのものの価値は下がる 暗闇が深いほど 星は強…