恥ずかしいけどね

言葉の端々に ひとりぼっちを含ませて

だれか僕を認めてと小さな悲鳴を混ぜ込んで

寂しいと正直に言えよ

それを口にしちゃ

やせ我慢は

 

いつも笑顔で穏やかで

おおらかに生きたくて

小さなことは気にしない

そんな自分もいるけれど

時々は 

 

それでいいんだよって

言って欲しいのさ

 

美辞麗句や社交辞令は

すぐに分かるから

どんな

お前はほしいのか

 

ああ 何もいらない

ああ

本当に欲しいのは

ああ 

 

満たされようと思うなら

今ここにあるものを

 

たしかにわかるけど

それでもね それでもね

ここにいるだけでいんだけどね

それでもね それでもね

寂しいなんて恥ずかしいけどね

それでもね それでもね

悲しいなんて恥ずかしいけどね

 

 

 

遊牧の歌

羊は風を知り
私は道を知らない

名もない街の
焚き火のそばで

 

言葉は灰になり
火の粉だけが昇る

誰かの沈黙が
夜空を照らしていた

 

石積みの寺に
朝が降りる

土に眠る種は
まだ夢を見ている

 

花を急がない

雨を責めない

今日という光を
掌にのせて

誰かと歩けば
それでいい

風のゆくまま
旅は続く

 

病める人も
杖をつく人も

同じ畑で
季節を待つ

鍬を置く日も
支えられる日も

命は静かに
めぐってゆく

 

鐘の音だけが
空へ溶ける

祈りはいつも
誰にも見えない

 

煙の向こうで、
さっきまで黙っていた誰かが笑った
鍋が空になり、皆が帰っていく

 

花を急がない

春を奪わない

今日という光を
胸に灯して

君と笑えた
そのことが

風の答えと
知っている

 

朝靄のなか 羊の鈴が鳴る

革の鞄を 肩にかけて

 

羊は風を知り 私は道を知らない

はずれの街の 焚き火のそばで

言葉は灰になり 火の粉だけが昇る

 

誰かの沈黙が 夜空を照らしていた

石積みの寺に朝が降りる

土に眠る種は まだ夢を見ていた

 

樫の薪が ぱちりと鳴いた

黒パンを割る 皺だらけの手

笑う人も 黙る人も

火を囲めば 同じ夕暮れ

名前なんて いらなかった

 

 

今日を生きよう
今日を生きよう

火のある方へ
歩いてゆこう

今日を生きよう
今日を生きよう

君のとなりで
笑っていよう**

 

鐘楼の鐘が 丘へ響けば

石積みの寺に 朝が降りる

土を返せば ミミズが眠り

ライ麦の穂が 風を待ってる

病める人も 杖をつく人も

鍬を並べて 空を見上げる

明日のことは 空に預けて

今日の畑を 耕そう

 

今日を生きよう

火のある方へ

今日を生きよう


歩いてゆこう

今日を生きよう
今日を生きよう

君のとなりで
笑っていよう**

 


ラストサビ

**今日を生きよう
今日を生きよう

火のある方へ
歩いてゆこう

今日を生きよう
今日を生きよう

また会う日まで
火を絶やさずに

 

 

星屑

眉間に皺寄せ

歯磨きしてる 背中

おやすみ こっちを

見向きもしない

 

床の食べかす

机に積まれた郵便

 

 

あなたは笑って

いるけど視線が合わない

小さな諦めが混じっているのは分かる

 

眠れない窓辺で独り

またたく星を見ていた

何にも求めたりしない

あなたが少し恋しい

 

 

 

 

 

 

いつでも そこには

またたく星がいるよ

 

たとえば君と僕が

互いを見失ったら

瞳を閉じれば

あの日の夜空が見える

 

眠れない窓辺で

見上げてごらん空を

あの日と変わらない

想いで君を見てるよ

 

 

 

衝動

 

やらなきゃいけないことを

追いかけることが人生

 

やりたいこと?

考えることをやめていて

心はずいぶんこわばってしまった

 

自分のできることを

小さくまとめているから

真っ白な画用紙を前に

ペンの握りも分からない

 

やめろと言われても

もう丘の向こうまで風は吹いた

草原に出れば

からだが駆け出して寝転んで

 

バカだと思われても

毎日毎日同じことをして

 

怒られても嫌がられても

呆れられても 気にしなかった

 

好きなことは好きと言えた

嫌いなものは嫌いと言えた

やりたい!と手を挙げて

退屈が大嫌いだった

 

 

 

 

 

鼻歌


不安で逃げ出したいな
風にするりほどけて


忙しさを抜け出して
一人になって深呼吸


屋上に駆け上がれば 迎えてくれる空
素直な自分になれた
小さな私 笑い飛ばそう


鼻歌が溢れて
不安な気持ち風にとけた
またここから始めよう
いつだって私は私しだい


何にもしたくないな
そんな日だってあるよね


「頑張ろう」に疲れたら
美味しいものでも食べて寝よう


屋上からの街並み
行き交う人の数
落ち込んだ顔してても
何の役にも立たないや


鼻歌が溢れて
心がまた動きだした
胸につかえた気持ち
メロディーに預けて空に投げた


失敗ばかりの今日も
いつかは好きになる
君に電話しようかな
バカねと笑ってくれるかな

 

鼻歌が溢れて
不安な気持ち風にとけた
またここから始めよう
いつだって私は私しだい

私しだい