2020-01-01から1年間の記事一覧

シロツメクサ

自転車に乗って 路地 転がった帽子 追いかけて あの日の記憶 一つまた一つ集めて シロツメクサの髪飾り 信じて 二人だけで 時々出かけた とびついた背中 温かいシャツの匂い

波立ちどこまでも緑 夏雲に届く白鷺の羽 りょうもう号 切符は胸にしまって 君の家の灯り 早く帰りたい 渡良瀬にせせらいで 星屑になる夢 あんなに急いで 街を離れて 繋がっている そう感じられた いつだって帰れるって もういいよ 砕けた心せせらいで 渡良瀬…

日の当たる場所

街路樹舞い上がる 落ち葉の道を 乾いた足音が 人混みに消えた 窓に映る あの日の僕を 探しに訪れた 日の当たる店 ずっと前にそっと君と 交わした言葉 今も変わらずに 頼りなく僕を勇気付けた 君はそこにいるの 今日は 窓からそっと見たよ 僕はここにいるよ …

本当のことを内緒で話そう 明日が怖いのは君と同じ 勇気のうたが 湧き上がってきて 今日が素晴らしい なぜ歌を作る 歌は何の役に立つのか 自分のための歌か 求められている歌は 勇気の唄 不安を抱えながら 進むこと なぜ? 生きることは勇気がいるから 増え…

今あるすべてで 答えている 小さな花の存在さえ 誰かの明日を叶えている 明日を怖がる君の近くに 今夜ここで泣いていい 躓くことは避けられない だから心に残したい 枯れたことない水のように 勇気の唄で 心を満たせ 明日は素晴らしい 信じていて 確かなもの…

子どもを乗せて自転車で送り迎えをする。遠回りをして、なるべく通ったことのない道を進む。子どもが新しい発見をする度に教えてくれる。日常の中で、非日常を感じることが今の私の旅。

素晴らしい日はまれに観ない 耐え難いことも続かない 恙ないことはつまらない ままならないことに彩られる 閉じ込もった厚い壁の内側で 愚痴を言って従って暮らしていく 気づかぬふりして道を探さず 生きたい先さえ考えない あなたの前で飾りはいらない 願わ…

精一杯な顔して まぬがれる術が 襟元にこびりついて 擦って滲んでた 眠りにつく前 まぶたの裏で 不安が見せる ニセモノの夢 寂しい枯れ野に立ちすくむ 代わりは誰1人いない 心細い 勇気の唄で 心を満たせ 明日は素晴らしい さあ信じて

玄関に靴が溢れて

適応

海からの風で 朝の砂漠に霧が立ち ツユをたたえた多肉の丘で トカゲはじっと待っていた 飢えや渇きを自覚するほど 潤ったことないこの地では 行きていくには十分な 恵みを私は知っていた あったものがないならば 今あるもので生きるだけ 分け合うものさえな…

あくび

電線に小鳥たち 縮こまる朝に 陽だまり 猫あくび 狭い部屋から窓から 音のない風を見ていた 何気ない 喜び 確かめるように 洗濯物 畳む君 サビの一節をなぞるから いつのまにか僕にうつる ベランダで忘れられて 枯れ落ちた花 やっと気づく 今だから話したい…

死はどれだけ近くまで忍び寄っているだろう 一つのボタン掛け違いで帰らぬ人なった人たち 見上げた星の数ほどいる どうして私の家族 私自身は死の影なく こうしてここにあれるのだろう 未来を確信しくだらないとも思える 些細なことに頭を悩ませて 未来や将…