素晴らしい日はまれに観ない

耐え難いことも続かない

 

恙ないことはつまらない

ままならないことに彩られる

 

閉じ込もった厚い壁の内側で

愚痴を言って従って暮らしていく

気づかぬふりして道を探さず

生きたい先さえ考えない

あなたの前で飾りはいらない

願わなければ叶わない始まらない

勇気の唄を 君に歌おう

明日は素晴らしい 思えなくても

旅立ちの朝 何も持たない

微笑みが鍵なら ドアを開けよう

 

富や名誉や力がすべてなら

この世はこれほど複雑じゃない

小さな花の存在さえ

誰かの明日を叶えていく

不自由な体 囚われていても

いざなった風に何を託そう

心のうちは 花の匂い 迎えた風に入り混じって

根を張ったら離れられない

それでも心は縛られない

勇気の唄を 君と歌う

味わうすべてをこの木のように

 

遠くに行くばかりが旅ではない

 

勇気の唄が風に混じって

震える心をそっと抱いた

温もりの意味 本当の価値

貰ってきたものを 離さないで

 

勇気の唄に羽をはらませ

縛られた街の頭上を越えて

顔を上げれば地平線から

色彩がこぼれて今日が始まる