口がきけなくなる前に 言うべきことがあった この足が止まる前に 赴くべきところがあった スプーンで運ばれた ひと匙の粥が 溢れてしまわないように 美味しいねと思えるように 空の青の青さは 見えない目でもわかる 風の匂いが変わる 君が窓を開けたから 賞…
草むらをかけ 喉をうるおし 空を仰ぐことを亡くした君 その手で子をなでること ありがとう、ごめんねを 口にすらできない君 すべてが叶う今の私は その手足でなにをする もし風になれたら 立ち尽くす木に 旅を伝えて もし大地になれたら どんな季節が巡って…
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