朝が来る

東の空が白む頃

町はしっとり動き出す

鳥たちは群れになり

夢中で空を翔けまわる

始発の音がこだまして

これから迎える1日に

心も弾んでいる

 

どれだけ小さなことにも

美しさを見つける

ここにいていいと

誰もがゆるされているのだから

 

君はなにかしようと

いつも考えてくれるけれど

持ちきれないから

何もいらないよ

悩みさえもうない

目が覚めて大切な君がいる

それだけで十分なのだから

 

通り過ぎていく人々

一人一人に今日がある

これまでの歴史がある

明日がない人もいる

 

生きたくない人もいて

死にたくない人もいる

 

ただ時間だけが過ぎることを

生きると言えないよ

 

日差しの匂いの枕カバー

洗濯物を端を揃えてたたみ

シャツにシワなくアイロンをかける

信じれる愛を知っている

君は君を信じれるはずだ

 

温かい湯舟にみんなで浸かり

浴槽をピカピカに磨く

君のタオルがいつも清潔で

髪を乾かす 風邪をひかないよう

 

信じれる愛を知っている

ここにいていいよ

誰もがゆるされているのだから