2歳になる君が

言葉を並べながら

好きな食べ物

覚えた動物を教えてくる日々

思い通りにならない

癇癪を繰り返し

床に落ちたパンくずを

拾うのにも慣れた

 

生まれたばかりのとき

一歳になったとき

この腕で抱いたその重ささえ

どうにも思い出せない

 

日々が塗り重なっていく

君は変わる目まぐるしく

いつの日か今日を

振り返るときがある

今夢中で見えずらい

当たり前この今の価値を

君の柔い頬を撫でたことを