ずっと昔に父親と二人

菜の花畑の釣り池で

話した言葉は

風に溶け

春の匂いが残るだけ

 

どこに行くの

もう戻らないの

この先どこかで

また会えるかな

 

眠れない夜

母のオルゴール

お気に入りの順で回してた

冬の星空の毛布

深夜の線路の音がした

どこまで行くの

まだ間に合う

まだ見ぬ