2017-08-26 蝉時雨 夜の新宿中央公園 目には見えない蝉時雨が 暗闇を支配する 生暖かな風が茂みを揺らし かすかにタバコの匂いがする 生きていることを忘れて 死んだように毎日を費やす 夏の日の輝きのように 一瞬でもいいから ボールを追いかけたあの頃のような 意味があるかないかではなく 一心に何かに打ち込める時間 蝉時雨が教えている 一心にただ生きている その価値を