変化

黄昏の中をたどりながら

明確に思える目の前の今日も

過ぎればすぐに朧げで

 

数を数えて分類し片付けても

何一つ正しく捉えきれず

あなたという情報は

絶えることがない

 

川 いつもあたらしく

風 たえず混ざり合い

拡散する木漏れ日

朝を呼ぶ さえずり

君がそこにいることの価値

 

一瞬の風で

穂先は為すがままに

無作為に乱れた

約束や契約

君を縛り付けたくても

そのすべをもたない

 

ある 街の片隅で

花 君によく似た

知らないうちに咲いてしぼんで

枯れていくことの価値